ひとりごと 治療についての考え方 予防医学

早く痛みさえ取れればいい!痛み第一主義の方はご用心!

実は早く痛みが取れれば良い訳ではない

「痛みはなるべく早く取れた方がいいに決まってる!」

確かに痛みは一刻も早く取りたいお気持ちはわかります。

当院でもなるべく痛みは軽減してお帰りいただきますが、

痛みを取ることに意識が向きすぎていると、

逆に痛みを感じる期間が長くなってしまうことがあります。

「????」

意味が分かりませんよね?

治療はダイエットで例えると分かりやすいです。

A.1カ月で10キロ痩せました

B.10カ月で10キロ痩せました

あなたは、AとBどちらが10キロ痩せた状態を長くキープできると思いますか?

この質問をすると十中八九の方がBだと答えます。

それでは、なぜ?

Aの方がリバウンドしやすいのでしょうか?

「無理をしているから?」「我慢をしているから?」など様々な理由が思い浮かぶと思います。

それらの答えも間違いではありませんが、

1番は「ダイエットが習慣化していないから」です。

ダイエットの7~8割は食事で決まりますが、食事も正に習慣がものを言います。

なかなか今までの食習慣を変えることは簡単ではありません。

1カ月では期間が短く習慣化する所まではいけません。

なので、すぐに以前の食生活に戻ってしまいリバウンドしてしまいます。

これは治療でも同じことが言えます。

ダイエット=痛みを取る事

痛みを手っ取り早く取るためには、強い痛み止めの服用か注射をすれば、その時は痛みは治まります。

しかし、痛みが出ている背景、原因(身体の歪みや悪くなった習慣、クセ)は何も変わっていないので、

また、すぐに痛みがリバウンドしてしまいます。

一方で、すぐには痛みは取れないけど、少しずつ軽減していきながら、習慣(身体の使い方、食生活)やクセ、歪みを改善していく事で、

長い間、痛みがない状態をキープしやすくなって行きます。

痛みは『長年の習慣の積み重ね』で現れるものなので、

痛みだけではなく、習慣と原因に、よりフォーカスすることで『長く快適に過ごすこと』が出来るようになります。

当院では身体の使い方から食生活、セルフケアまでお伝えすることで少しづつ習慣の改善を行い、

「今だけではなく、ずっと健康で過ごせる習慣作り」を目指しています。

痛みなく長く快適に過ごす為には原因を知り、習慣を少しづつ変えて行く事が大事!というお話でした。

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  • この記事を書いた人

院長 谷下浩司

資格:柔道整復師、鍼灸師
経歴:尾崎鍼灸整骨院スタッフ5年
   尾崎鍼灸整骨院 分院院長5年
   谷下鍼灸整骨院開業6年
得意分野:腰痛、坐骨神経痛、股関節痛

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